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基幹型臨床研修病院

川崎医療生活協同組合

「被災者に寄りそう医療」より

概要

概要
この川崎市で自分たちの健康は自分たちで守ろうと1951年(昭和26年)に大師診療所が誕生し、組合員、職員の力で発展をとげ、2016年で満65年を迎えました。
みんなの力で、みんなの健康を守る川崎医療生協は、健康で平和な明るい暮らしを守るため、地域の人々と医師、看護師をはじめとする職員が協力しあって、地域住民の健康づくり、保健活動を積極的に行っています。
地域とともに歩む医療をめざして医療機関は治療するだけでなく、患者さまとの信頼関係をつくることが大切です。川崎医療生協の事業所は地域の人々、働く人たちが知恵を出し、出資してつくられた地域住民のための医療機関です。そのために患者さまの治療だけでなく保健学校や社会保障学校、ボランティア活動など地域の人たちと学びあい、交流しながら、地域の健康活動の一役を担います。住民・患者さまとともに歩む医療機関です。

川崎医療生協の歩み

川崎市南部の労働者の町に、紙に書かれた看板を画鋲でとめ「大師診療所」とよぶ民主的医療機関が活動をはじめたのは1951(昭和26)年3月のことでした。その後、いつでもどこでも誰もが安心してかかれる医療をめざして、労働者や地域の方と1963年に医療生活協同組合を創立(翌年、川崎医療生活協同組合へと名称変更)しました。1976(昭和51)年には総合的機能を持つ川崎協同病院の開設、1994年には3年8ヶ月の歳月を費やし、新「川崎協同病院」を完成させました。いつの時代にも地域の方々や労働者と共に歩む医療活動を続けています。

事業所の種別と数
(2016年7月現在)
病院(267床):1 医科診療所:7 歯科診療所:1 介護老人保健施設(80床):1 
訪問看護ステーション:3 ヘルパーステーション:4 居宅支援事業:3
地域包括支援センター:3 デイケア:2 デイサービス:2
看護小規模多機能施設:1 院内保育:1

川崎医療生活協同組合の現状
(2016年7月現在)
組合員数:44,478人
出資金:1,551,429,500円

(2015年10月現在)
職員数:常勤職員654名、非常勤職員535名 (合計1,189名)
2014年度事業収益:7,447,426,000円

医療生協の特徴

川崎医療生協の病院・診療所の特徴は、患者さまの立場に立つ医療にあります。治療をする側と受ける側が対等な立場に立ち、病気の治療だけにとどまらず、患者さまの社会的生活にも目を向けることにあります。その主な特徴は、
  • 患者の基本的人権を守り、患者の立場に立った医療
  • 生活や労働の条件にまで目をむけ、成人病など社会性を重視した医療活動
  • 診断から治療、リハビリテーション、予防まで一貫した医療を行い、各年齢層に応じた生涯管理の確立
  • 医療設備の充実、高度な医療技術の活用による診断、治療のレベルアップ
  • 慢性疾患について同一疾病ごとに専門外来を設け、療養指導、中断対策などを実施
  • 公害や労災、職業病などをなくすためのよりよい生活・労働環境をつくる運動の推進
  • 寝たきり老人や障害者のための往診、訪問看護など在宅医療の推進・休日や夜間の救急医療の重視
  • 保健予防活動と健康診断活動を強化し、健康で明るい町づくり
があげられます。

医療生協組合員

医療生協組合員
医療生協は、地域の人々が、それぞれの健康と生活にかかわる問題を持ちより、組織をつくり、医療機関を所有・運営し、役職員・医療従事者との共同によって問題を解決するための運動を行う、消費生活協同組合法にもとづく住民の自主的組織です。
組合員は、出資、利用、運営を通じて、あらゆる活動の担い手です。保健・医療活動においても、単なる受診者・受療者ではなく、これらの活動に主体的にとりくむことが求められています。医療生協では、班や家庭を基礎とし、地域で健康づくりの運動を進めています。ここでいう健康なくらしとは、あらゆることに意欲的で、楽しく生きつづけることを可能にするため、自分を変え、社会に働きかけ、みんなが積極的に協力することです。これが私たちの追求する健康づくりの運動です。組合員一人ひとりの参加と共同の力が、今日の医療生協をつくりあげました。人間のいのちを軽んじる動きもなくなってはいませんが、私たちは、これからも参加と協同を大切にして歩み続けます。

医療における民主主義

医療における民主主義
人間が人間として尊重され、いかなる差別も受けることなく、必要な医療を受けることは、私たち国民すべてが持つ基本的権利です。民主主義を求める運動が前進し、健康で文化的に生きる権利という憲法の理念が、国民の間に根づいてきています。この視点から、医療における公開と参加が求められるようになりました。しかしながら現状は、医療の場において患者の権利が確立されておらず、決して満足できるものではありません。患者の権利と責任、医療従事者と国・自治体それぞれの義務と責任について明らかにし、運動をすすめることは、医療の利用者・従事者双方にとって避けることのできない課題となっています。

共同のいとなみ

医療は、人間が一方的に働きかける他の生産的な活動とは違い、人格と権利を持った人間そのものを対象としています。しかし、一般に医療は、医師を中心とする医療従事者が行う技術活動のみに矮小化して理解されがちです。これは患者さまの要求や自己決定、人間性を無視した独りよがりの医療を生みやすくするものです。あくまでも患者さまと医師・医療従事者との「共同のいとなみ」であることの理解がまず重要です。私たち川崎医療生協ではその考え方に基づき、患者さまの立場に立った医療を開設当初より行ってきました。患者さまに対して、けっして「診てあげる」「治してあげる」という立場には立ちません。患者さまと医師・医療従事者の関係は、相互信頼と協力によって成り立つと考えています。

事業所利用委員会

私たちの事業所では、事業所代表と組合員代表とにより「事業所利用委員会」をつくり、医療に関する要望や問題点の早期解決を行っています。これは組合員・患者さまの要望や苦情をフィードバックして満足度を高めるとともに、職員が困っていることなども組合員・患者さまに相談して、いっしょに考える場でもあります。よりよい病院・診療所・施設づくりに職員と組合員・患者さまが協力しあってとりくめることは、川崎医療生協ならではの特徴です。

本部、医科・歯科診療所、健診事務・介護事業所