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基幹型臨床研修病院

医療安全管理室ブログ

感染対策学習会をおこないました

学術講演
 5月11日(木)に新潟民医連下越病院の市川高夫先生をお招きして、感染対策の学習会を行ないました。
 市川先生は医療安全全国共同行動などでもご活躍で、『医療における手指衛生ガイドライン:要約版』世界保健機関2009、『WHO安全な手術のためのガイドライン:2009:安全な手術が命を救う』の、日本語翻訳責任者(WHO事務局長承認)でいらっしゃいます。
 下越病院の前に勤務されていた新潟県立六日町病院(統廃合でなくなりました)では、病院のホームページにCDCガイドラインの日本語訳などを掲載されていたことで有名です。
 市川先生は、「適切な手指衛生」の啓発にとても力を入れておられ、全国各地で講演されています。今回も、WHOの「手指衛生5つの瞬間」を中心に、とても熱のこもったご講演で、参加した職員は、元気を頂きました。

感染対策学習会
写真は、事務職員の質問に答える市川先生

 WHOが2009年に提唱した「手指衛生5つの瞬間」とは
1.患者に触れる前 
なぜ?  手指を介して伝搬する病原微生物から患者を守るため
2.清潔・無菌操作の前
なぜ?  患者の体内に微生物が侵入することを防ぐため
3.体液に曝露された可能性のある場合
なぜ?  患者の病原微生物から自分自身と医療環境を守るため
4.患者に触れた後
なぜ?  患者の病原微生物から自分自身と医療環境を守るため
5.患者の周りに触れた後
なぜ?  患者の病原微生物から自分自身と医療環境を守るため

 このタイミングで手指衛生を行えば、院内感染の大半は防ぐことができるというものです。
 「自分がされたくないことは、患者さんにしないことが大事。自分だったら、その手で看護や処置をしてもらって大丈夫か、それを考える。」
 「手をきれいにするということは、患者さんの命を守ること、患者さんを大事にするということ。患者さんの目の前で手指衛生を実施する、私はあなたのために手をきれいにしていますよと、患者さんにアピールすることが大事。患者さんやご家族は、医療従事者の行動をいつも見ています。」
という言葉が、とても印象的でした。

 必要な時に手指衛生を行うことは、患者さんへの「愛」なんです。患者さんに接する職員は、常に手指消毒ができるように常備するよう、心がけて行きたいと思いました。